連合・ハラスメントと暴力に関する実態調査

11月16日、連合が「・ハラスメントと暴力に関する実態調査」を公表しました。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20171116.pdf
本日は、その一部である「職場でのハラスメント」の調査結果について感想を述べさせていただきます。

「職場でハラスメントを受けた・見聞きしたことがある人は56%。パワハラが45%と最も多く、次いでセクハラが41%、ジェンダーハラスメントも25%にのぼる。マタハラは21%、ケアハラスメントは20%、SOGIハラスメントも14%に」

   ハラスメントを受けた・見聞きした経験者は、男性より女性、若手・年配より中堅層、非正規より正規の割合が若干高いという解説も付けられています。被害を受けやすい母集団の違いが割合の差異に反映されいるのだと思います。数値は驚くほど高くなく、私のサポート経験とも合致します。

「職場でのハラスメントは『上司や先輩』から受けているケースが最も多い。ジェンダーハラスメントとセクハラは約6割、ケアハラスメントは5割半ば、マタハラは5割が『上司や先輩』から」

これも日常的な接点の多さから当然の調査結果だと思います。意外だったのは、いずれのハラスメントも、同僚、部下や後輩から受けるケースが1/3から1/4を占めている点です。傷んでいる職場が多いなと感じます。

「ハラスメントを受けたものの『誰にも相談しなかった』が4割強」

相談をしなかった、または相談できなかった割合を雇用形態別に見ると、正規より非正規の方が若干多いという解説がつけられています。私のサポート経験でも、非正規に対するケアの不足が感じられます。

「ハラスメント被害の相談相手は、『職場の上司や人事担当者、職場の同僚など』が60%で最も多く、次いで『親など身近な人』が27%、『職場以外の知人・友人』が25%、『職場の相談窓口』が14%」

被害者は精神的なダメージが強いので、顔の見える信頼できる人に相談するケースが多いのは当然だと思います。『職場の相談窓口』は、頼れる人が身近にいないケースだと思いますので、職場で孤立して苦しんでいる人の割合が多いことに驚きます。

「ハラスメント被害相談しても、半数近くが『親身に聞いてもらえたが具体的な対応に進まなかった』が48%、『相談を親身に受け止め、適切に対応してくれた』が37%。」

会社の対応に対する否定的な評価は女性が多く、肯定的な評価は男性が多いという解説がつけられています。私のサポート経験でも、女性は一方的な被害を主張して加害者の異動や正式謝罪を求めるケースが多いです。これに対し、男性は、喧嘩両成敗を受け入れる割合が女性より高いですが、それで満足できないと陰湿な手段に訴える傾向もあると感じています。

「職場のハラスメントが原因で起こった生活上の変化として『仕事のやる気がなくなった、ミス・トラブルが増えた』が47%、『心身に不調をきたした』が33%、『夜眠れなくなった』が19%、『仕事をやめた・変えた』が19%、『自分が価値のない存在に感じた』が16%。」

私は、職場のハラスメントは業務妨害である、経営層や管理者は直ちに職場の障害を取り除かなければならい、と説明しています。連合の調査結果は、まさにこれを裏付けるものだと思います。経営におけるハラスメントの病理性について研究と理解が深まることを期待しています。