ガーデニングと会社組織でのマネジメントとの共通点

今週は少し重たい記事が続いたので、本日は私の趣味であるガーデニングの話を書きます。人間もミトコンドリアのレベルまで遡れば「植物」と同じです。植物の世話と会社組織での人の育成・マネジメントは驚くほど共通点があります。週明けの朝礼のスピーチにでも使っていただければ幸いです。

  1.  苗は土壌を選ぶ

同じように育った苗でも、土壌や気候が異なると成長ぶりが異なります。土壌や気候との相性が大切で、元気がなくなっても場所を移したり、肥料を補うと回復します。反対に、土壌との相性がいいと、放っておいても驚くほど立派に成長します。所属先の上司・同僚・業務との相性が悪い社員も、異動や配転で息を吹き返すことがありますね。部下が活躍できる場所や仕事を広い視点で常に考えている上司は、部下からの信頼も厚く、リスク情報をタイムリーに把握できます。

2.  芝を踏んで立派な芝生を作る

緑のカーペットを作るには、丹念に芝を踏みつけます(プロは転圧機を使います)。踏みつけられた芝は土中の根を横に伸ばし、地表で密集した芝生となります。でも、あまり強く踏むと枯れてしまう芝もあります。部下へのプレッシャーのかけ方を間違うとパワハラの疑いをかけられるので要注意ですね。なお、芝生に使われる植物は元々は牧草で、放っておくと膝丈くらいに伸びてしまいます。荒れ野原にするか、緑のカーペットにするかは、マネジメントに手腕にかかっています。

3.  デザイン以外の植物は雑草と考える

風や鳥に種が運ばれて、植えていない植物や想定していない場所に芽吹くことがあります。私はナチュラルガーデンを造っていますが、自然のままでデザインがないかのごとく見せるのがポイントで、デザイン以外の植物は雑草と考えて除去します。どうしても残したい芽は適当な場所に移植します。会社でも活躍できるか否かは職場のデザインで決まってしまうことが多いのではないでしょうか。でも、私の師匠は「よくみると雑草もきれいだよ」と教えてくれました。職場のデザインは本人の責任ではありません。上司は、職場で注目を浴びない「雑草」の綺麗さがわかる心のゆとりを持ち、会社から預かった部下を適材適所で育てたいものです。

4.  木は3年目からグッと大きくなる

1年目、2年目の樹木は土中に根を張って水分や養分を摂取するのが精一杯ですが、3年目になるとようやく上に伸びる段階に入ります。樹種によっては同じ木と思えないほど印象が変わり、すかすかだった庭が樹木に囲まれた心地よい空間となります。貧弱な木がたくましい姿に激変すると、私は部下の成長を喜ぶ上司の気持ちになります。3年目になるまで、水と肥料をたやさず、待ってあげることが大切です。なお、病気の回復の節目も3日、3週間、3ヶ月といいますね。「3」という数字には、生き物の神秘があるように思います。

5.  手をかけたなりに美しい姿をみせてくれる

世話を焼いても、苗、土壌、気候の理由で、期待通りに花や木が仕上がらないケースは珍しくありません。でも、セオリーどおりに愛情をもって世話をすれば、多くの場合、密やかな喜びを返してくれます。妻や子供よりは、よほど素直に言うことを聞いてくれます。昨今、管理職が一番激務に耐えており、部下を世話する余裕がないかもしれません。でも、将来の会社の屋台骨を支える人材は、時間と手間をかけて、行きつ戻りつ育てる以外に選択肢はありません。後進の成長と活躍を心から喜ぶ自分でありたいものです。