JR 西日本は音声記録をすみやかに公表すべき

ブログの執筆は年明けまで休みと昨日エントリーしたばかりですが、どうしても発言したいことが生じましたので、本日だけ書かせていただきます。

JR 西日本は、のぞみ34号の台車亀裂事故に関して、岡山駅から乗車した車両保守担当者が「新神戸か新大阪で車両を運転を取り止めて点検すべき」と意見を述べ、東京指令所とやり取りしたものの、無線を利用しての会話で正確な状況が伝わらず、結果として異常探知から運転取り止めまで3時間かかった旨を説明しているとの報道がありました。

新幹線管理本部長は19日の記者会見で「(車両保守担当者が)どういう形でいったかわからない」、「今後詳細に調べる」と発言されたようですが、運輸安全委員会が新幹線初の重大インシデントと認定した事故としては、責任感や透明性に欠ける説明に感じます。できれば、JR東海はなぜ名古屋で運航停止を判断できたのか、詳しい説明を聞きたかったです。

報道では、新大阪でのJR西日本とJR東海の要因交代の際に、異常の引継ぎがなされていないことを問題点と取り上げていますが、仮に引き継ぎがなされたとしても、新大阪まで運行された車両を、過密ダイヤと定時運行のプレッシャーを負う要員が、新幹線全体を止めるような決定を咄嗟の判断で会社に相談できたかどうか考えると、私は難しかったのではないかと思います。つまり、いくつかの背景と判断ミスが重なって発生した重大インシデントだと考えられます。

走行中の新幹線が脱線したら、どれほど重大な被害や生活・経済活動への影響を生むことでしょう。内部調査の結果を公表しても、利用者の不安は払拭できませんし、多角的な観点で再発防止を検討するチャンスを逸してしまいます。整理された情報では、他の公共交通機関が事故防止の参考にしたくても十分活かされません。JR西日本とJR東海とで、調査の姿勢や結果が異なることも心配です。

航空業界はボイスレコーダーの公表と解析に努めて、事故の防止に大きな成果を生んでいます。JR 西日本もこれに倣って、車両保守担当者と東京指令所とやり取りの音声記録をすみやかに公表すべきと私は考えます。もし、音声記録が保存されていないとしたら、それも深刻な問題です。一気にうみを出し切る覚悟で、真剣に対応されることを期待しています。

そして、国民には福岡から東京まで、一本の新幹線です。経営区間を分けたのは国鉄民営化の結果に過ぎません。調査と再発防止は、JR西日本とJR東海が一体となって進めて欲しいと望みます。